コラム
「 内窓 」で断熱リフォームのすすめ
- 内窓・二重窓ってどういったリフォーム商品? どのような効果があるのか?
- 補助金を活用できるのか?
そんな疑問にお答えします!
内窓・二重窓とは
- 「内窓」とは、既存の窓の内側に新しい窓を設置し、2枚の窓で断熱性や防音性の向上、結露軽減、光熱費削減等の効果を図る目的で設置します。二重窓も内窓と同じ意味です。
- 住宅において、「窓」は熱の出入りが一番多い場所です。既存の窓サッシの多くは「アルミサッシ」でできていますが、アルミサッシは熱伝導率が非常に高く、冬場は室内の暖かい空気がアルミサッシを通して外に逃げやすく、逆に夏は外の熱が室内に伝わりやすくなります。内窓で使われている「樹脂サッシ」はアルミの1400倍熱を伝えにくい素材であるため、断熱性が向上します。
- 窓ガラスも重要で、築20年以上の住宅の多くは「単板ガラス」であることが多く、熱の出入りが大きいです。「複層ガラス」であったとしても、「アルミサッシ」であることが多く、アルミ部分だけ結露することもあります。現在のガラスの性能は格段に上がっており、樹脂サッシに加えて「遮熱Low-e複層ガラス」等の高性能の内窓を設置することにより、断熱性能は大きく向上します。
- 熱の出入りが多いという事は「冷暖房効率」に大きく影響します。内窓設置にって断熱性能が向上し、冷暖房費の削減が見込まれます。下記画像はYKKapの資料で、窓の断熱性能がいかに大切かが分かります。
防音対策としての内窓
- マンションであっても、戸建住宅であっても「外部からの音」は気になる方が多いと思います。特に交通量の多い道路、線路や踏切、空港、消防署、繁華街の近く等、一時的な音も含めると、騒音と感じる音は多く存在します。
- 慣れてしまって普段の生活ではそれほど気にならなくても、テレビや映画を集中して見ている時、勉強している時、テレワークをしている時、睡眠が浅く音で起きてしまった時など、意外と外部から入ってくる「気になる音」は多いものです。
- そんな環境を少しでも改善できる1つの方法が内窓の設置です。内窓を設置することにより「気密性」が向上するとともに、外窓と内窓の間に「空気層」ができ、外からの不快な音が室内に入ることや、室内で発生した音が近隣に漏れるのを抑える働きがあります。
- 内窓は外からの音を約15dB(デシベル)低減する「遮音効果」があります。人間の耳は、音の大きさが10dB下がると音が半減したように感じると言われ、快適で静かな住環境づくりにも効果的です。
結露対策としての内窓
そもそも、なぜ結露が良くないのでしょうか?
- カビやダニの発生
結露ができると水分がたまり、室内の湿度が高くなります。湿度が高いと、カビやダニが繁殖しやすくなり、特に窓枠や壁の隙間、家具の裏側などで見られることが多いです。壁紙の下地として使われている石膏ボードにおいても、クロスをめくるとカビが発生している事があります。カビやダニはアレルギーや喘息、皮膚疾患などの健康問題の原因になることがあり、注意が必要です。
- 建物の劣化
壁材や窓枠、床に水分が吸収され続けると、建材が劣化しやすくなります。例えば、木材が腐ったり、鉄部分が錆びたりすることで建物全体の寿命を短くする恐れがあります。古い住宅であれば、サッシの木枠の塗装が剥がれることもよくあります。
- エネルギー効率の低下
窓や壁に結露ができると、部屋の熱が外に逃げやすくなり、断熱性能が低下することがあります。そのため、室内を暖かく保つための暖房費用が増える場合があり、エネルギー効率が悪化します。
- 不快感
室内の湿度が高くなると、蒸し暑さや冷えを感じやすくなり、不快に感じることが多いです。特に冬場に窓に結露ができると、窓ガラスが冷たくなるため、部屋全体が冷えやすく感じることもあります。
- 結露を防ぐためには、定期的な換気、湿度の管理、内窓の設置等による断熱性能の向上などが効果的です。
補助金活用でお得に内窓リフォーム
- 窓リフォームに対する補助金の交付は2021年ごろから国が力を入れており、2024年は「先進的窓リノベ2024事業」(正式名称 : 断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業)といい、窓の性能を高める工事費用の一部を助成して住宅の省エネ化・脱炭素化を推進する事業です。
- 建築から1年が経過した既存住宅が補助の対象となります。自己所有の住宅やマンションだけでなく、所有している賃貸物件でも申請が可能です。YKKapやLIXIL等のメーカーが出している商品で、国から断熱性能を証明された窓が対象となります。断熱性能は上から、SSグレード、Sグレード、Aグレードという3段階に区分けされており、それぞれ補助金の金額が異なり、グレードが高いほど補助金の額も高く設定されています。
- 先進的窓リノベ2024で補助金を受け取るには、1回の工事における補助金の金額が5万円以上になるようにする必要があります。例えば、小さい窓1枚だけでは対象になることはまずないため、複数の窓を組み合わせて、断熱性能の高い内窓を設置するのがおすすめです。
- 補助金交付の申請者は「登録事業者」である必要がありますが、弊社は2021年度から継続して登録事業者になっており、2025年度も継続して登録予定です。
- 補助金の交付を受けるには、申請期限があります。先進的窓リノベ2024においては、12月31日までに工事完了・必要書類の提出(施工前・施工後の写真、申請書類、発注者の身分証明書コピー等)を行う必要があります。またメーカーの内窓の納期が1ヶ月弱かかる為、11月中旬頃までの工事請負契約の締結・発注が実質的な期限になると想定されます。但し2025年度においても、窓リフォームにおける補助金交付の補正予算案は組まれることはほぼ確実とされており、翌年度の申請にしてリフォームすることも可能ではあります。その場合、申請自体は2025年4月頃~となりますので、ご注意ください。 ※ 年々、断熱性能の低い窓に対する補助額が厳しくなっているため、SSグレードやSグレード等の性能がお勧めです。具体的な補助額に関しては、例年春頃に公表されています。) 補助金額は確定的ではありませんが、内窓自体は素晴らしいリフォーム商品ですので、この寒い冬を少しでも快適な室内環境で過ごしたい方や冷暖房効率を上げて光熱費を削減したい方におすすめです。
おすすめ商品 YKKap マドリモ内窓プラマードU
アルファ物産は、尼崎市・伊丹市を中心とした「阪神間」で地域密着でリフォーム工事を行っております。
エクステリア工事、内装工事、設備工事、大工工事、建具工事、電気工事、防水工事、塗装工事、左官工事、 他 幅広い工事に対応できます。
リフォームをお考えの方はぜひ一度お問い合わせください。